■『南部の唄』への批判が再び
「スプラッシュ・マウンテン」は、1946年の『南部の唄』の世界を巡るアトラクション。基になった映画は、白人の少年と、農場で働く黒人のリーマスおじさんの交流を描いた物語だが、人種差別が深刻だった当時の描写としては不適切として、全米黒人地位向上協会が抗議し、1986年以降、一度も米公開されていない作品だ。
■ティアナと音楽の冒険へ!
米カリフォルニアとフロリダの両方に (C)Disney
同ムーブメントを受け、今回米ディズニーは、本アトラクションのテーマを、2009年の『プリンセスと魔法のキス』に変えることを正式に決定。ニューオーリンズを舞台にした本作は、貧しくても愛情豊かに育ったティアナが、カエルの姿に変えられた王子を助けるため、奮闘する物語だ。
新生「スプラッシュ・マウンテン」では、『プリンセスと魔法のキス』の“最後のキス”の後が描かれる予定。ニューオリンズのお祭り“マルディグラ(謝肉祭)”でのパフォーマンスを控えたティアナと、ワニのルイスが、音楽の冒険へと出発する。
米ディズニーは、アトラクションのアップデートを行ってきた長い歴史の中で、「スプラッシュ・マウンテン」のテーマ変更は重要なことだとコメント。1966年にウォルト・ディズニーが最初に追加したテーマランドがニューオーリンズスクエアだったこともあり、本作の音楽とパークがリンクするのは「自然なことだ」と語っている。